仕事で失敗やミスをしてしまった時に、必要以上に自分を責めてしまい落ち込んだ状態からなかなか立ち直れなったり、常に「失敗してはいけない」「完璧でなければならない」という完璧主義的な価値観にとらわれて苦しく感じる事はないですか?
自分もそのような自責の念が強く、完璧主義に囚われやすい人間でした。
自分の失敗やミスを責めて落ち込んでしまう時や完璧主義に囚われてしまう時、未来志向で心を楽にするための考え方を、ご紹介したいと思います。
- 仕事の失敗やミスをして落ち込んだ時の立ち直り方
- 完璧主義的な価値観を置き換える方法
- それでもなかなか変われない時の「心を楽にする言葉」
仕事で自分の失敗を責めて落ち込んでしまう時の立ち直り方

『もしも、大切な人が失敗をしたら』と置き換えて考えてみる
自分に厳しい方は、自分が仕事で失敗やミスをしてしまった時、「自分はなんでこんなにダメなんだ」など自分に対し批判的に感じ、自分をとことん責めてしまう人もいます。
自分を責めてしまい、落ち込んだ状態からなかなか立ち直れない時は、その失敗をしたのは自分ではなく『もしも、自分の大切な人だったら』あなたは何と言ってあげるか?を考えてみて下さい。
おそらく自分の大切な人が相手であれば、「そんなに自分を責めないで、大丈夫だよ。失敗は誰にでもあるよ」などと優しい言葉をかけてあげるはずです。
他人には優しくできるのに、なぜ自分にはそんなに厳しくなるのでしょうか?
自分の身体は自分のものであっても、それぞれの細胞によって成り立っています。
細胞のそれぞれが自分達の働き・役割を全うする上で、私達は生きる事ができています。
脳も、心臓も、内臓も手も足も、文句も言わずに命令に従って働いてくれています。
それなのに、失敗した時だけひどく非難するのはどうでしょうか?
もし相手が人であれば、非難され続けるとモチベーションが低下し、次から頑張りたくなくなりますよね?
私達の身体の細胞は、日々よく耐えて頑張ってくれていると思いませんか?
自分を構成する細胞は、自分自身であっても全部は自分でコントロールできるものではありません。
そう考えると、自分の事を責める事は、自分を構成する細胞たちを責める事、自分の脳や心を傷つけて落ち込ませて、次から頑張ろうと思ってくれるでしょうか?
また、自分を他人のように優しく扱う事は、自分を客観的に見る事でもあり、「自分の失敗やミスをそこまで責める必要があるのか」が見えてくる事もあります。
後悔するよりも反省に時間を使う
仕事での失敗やミスを責めたり、落ち込む事よりもやった方が良い事は、『次、失敗しないためにはどうするか?』を考える事です。
失敗は誰にでもあります。
なので、ここで成長に繋げられるかどうかは、「次からどう挽回していくか?」を考えられるかどうかにも関わってきます。
後悔するよりも、反省し次に活かすために時間を使う方が自分の未来のためにもなります!
もしかしたら元々自分一人では難しかったのかもしれません。早くから誰かに相談する必要があったかもしれません。
一度落ち着いて冷静になり、視野を広く問題解決をしていくと、くよくよと悩む時間が少なくなります。
※ちなみに、リラックスして思考の抽象度を上げる(より客観的に物事を見る)には腹式呼吸が簡単な方法です。
【合わせて読みたい参考記事】
★思考の抽象度を上げるとは?本当のリラックスの仕方を知るとより俯瞰的に物事を見られるようになります!
⇒心身だけでなく「本当のリラックス」で思考の抽象度も上がる
★リラックスするためには腹式呼吸を行うのがお手軽です。そんな腹式呼吸のやり方について紹介します。
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完璧主義的な「失敗してはいけない」「完璧でなければならない」にとらわれてしまう時

完璧という制限を緩める
仕事での自分のミスや失敗を責める根源に、「失敗してはいけない」「完璧でなければならない」という完璧主義的な価値観を持っていることも多いです。
上でも言ったように、失敗は誰にでもありますし、完璧な人間はこの世の中探しても一人もいません。
それを踏まえた上で、 「失敗してはいけない」「完璧でなければならない」 という価値観を緩めて、「少しくらい失敗してもどうってことない」「完璧でなくても8割で十分」という風に、制限を緩めて考えるようにすると気持ちが楽になります。
失敗のない、完璧を目指す事自体は悪い事ではありませんが、自分の首を絞めてしまう過剰な制限は逆にストレスとなり、良いパフォーマンスもできなくなってしまいます。
完璧という制限を緩め、リラックスした状態の方が能率が上がる事もあります。
「失敗してはいけない」 の価値観を変える考え方
もし自分が完璧主義的な考え方をしてしまうという事に気付いても、考え方の癖はすぐには治すことができません。
そこで、「失敗をしてはいけない」という価値観がある場合に知っておいて欲しいのは、諦めなければ失敗ではないという事です。
本当にチャンスは1回きりなのでしょうか?
もちろん大切なプレゼンや発表などの場はその時限りかもしれませんが、努力し続ける人には、人生の中でそのようなチャンス自体は別の形でも巡ってきます。
失敗を経験してこそ次のチャンスに活かす事もできるので、「1回きりですべておしまい」のような価値観は変えていきましょう!
単なる経験の一つであって、成功するための過程だと考えると、その失敗は自分にしか味わえない貴重な経験の一つになります。
それでも自分の失敗を責めて落ち込む時、自分を認める言葉「良いんだよ」を使う

人には、「頭では分かっているいるけれどやめられない」という状態があります。
そのような時に、そんな自分に「なんでできないんだ」と思わずに、「良いんだよ」と許して、上手くできない自分も一度受け入れてあげて下さい。
「良いよ」と何でも許すと単なる甘えになってしまう事がありますが、『良いんだよ』と笑顔つきで、「そんな自分でも良いんだよ」、と認めてあげる言葉を使うと心が楽になります。
自分を責めてどうしようもない時、どこか目につく所、例えば「手のひら」などに書いて、いつでも見られる状況にして必要な時に見て下さい。
自分を許すという行為(または他人に対しても)は、意外とスッと心を楽にしてくれます。
仕事の失敗で落ち込む時、心を楽にする考え方のまとめ
- 自分を大切な人に置き換えて考えてみる
- どうすれば防げるか?と次を考える
- 完璧よりも制限を緩めた考え方をする
- 失敗は単なる成功への過程、と考える
- 「良いんだよ」という言葉を使う
考え方は習慣になっていますが、意識して変えていけるものでもあります。
もし自分がずっと失敗やミスを責めて落ち込んでいるなと気づいたら、少し客観的になって考えてみてはいかがでしょうか?
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