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昆虫食が普及しない理由は何?なぜ食べられなくなったのかを調査!

昆虫食が普及しない理由は何?昆虫はなぜ食べられなくなったのか?昆虫食のデメリットや死亡例、メリットを紹介!
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現代日本でも一部の地域で昆虫食が食べられていますが、日常生活で昆虫食を食べる人は少なく一般的には普及していませんよね?

昔から昆虫を食べる文化がある一方で昆虫はなぜ食べられなくなったのでしょうか?

昆虫食が普及しない理由は何があるのか?また、現在の昆虫食の普及率についても調べてみました。

さらに、昆虫食によるデメリットや死亡例、反対にメリットについてもご紹介していますよ。

すももちゃん

昆虫食がなぜ普及しないのか?その他昆虫食の気になる疑問について解説しています!

昆虫食が普及しない理由は何?昆虫はなぜ食べられなくなったのか?

昆虫はなぜたべられなくなったのか?昆虫食が普及しない理由は?

昆虫食の歴史は大変古く、人類が二足歩行を始めたころからの文化だという意見もあります。

また日本でも平安時代からコオロギが昆虫食として食べられるなど、昆虫食は長い間日本の文化として根付いてきましたよ。

そんな昆虫食が最近も注目を浴びていますが、これまであまり昆虫食は普及していませんでしたよね?

まずは、昆虫食が普及しない理由について、なぜ昆虫は食べられなくなったのかという疑問について解説しますね。

昆虫食が普及しない理由は、文化的な慣習心理的な偏見、および市場性によるものがあると考えられますよ。

では昆虫食が普及しない理由について詳しく解説していきますね。

昆虫食が普及しない理由:①心理的な理由

1つ目の昆虫食が普及しない理由は、見た目や食感などから昆虫食を食べることに対する心理的な抵抗感を抱く人が多いことがあります。

肉や魚も時々そのままの姿で出てくることもありますが、肉などはほとんど加工され生きた姿をイメージすることなく食べることができますよね。

また、魚(しらすやわかさぎなど)でも見た目は昆虫よりも抵抗感が少ないですよね?

昆虫食となると、粉状につぶさない場合、昆虫の姿そのままで出てくることが多く、やはり虫が元々苦手な人には昆虫食の見た目は抵抗感が強いですよね。

そして、肉や魚のような柔らかい、弾力のある食感というのが昆虫食ではあまり期待できません…。

昆虫食が普及しない理由:②昆虫食を食べる文化が根付いていない

2つ目の昆虫食が普及しない理由としては、昆虫食を食べる文化が根付いていない場合が多いためです。

かなりの昔から昆虫を食べることはありましたが、牛や豚などの食肉を食べる文化がある為、昆虫食を食べる文化が普及しなかったと考えられますよ。

また、昆虫食についての情報が不足しているため、多くの人が昆虫食について十分な知識を持っていなかったことが考えられます。

そのため、昆虫食を広めるための情報発信についても不十分であったことも一因と考えられますよ。

参考記事:コオロギには発がん性があるという噂も出ていますが、その情報について調査してみました!【コオロギには発がん性がある?食用のデメリットやメリットを調査!

昆虫食が普及しない理由:③不衛生、汚いというイメージ

3つ目の昆虫食が普及しない理由としては、昆虫に対して不衛生や汚いといったイメージが強いためだと考えられますよ。

身近な虫として存在するゴキブリやハエ、イモムシ、蛾などは糞尿やトイレ、寄生虫などを想像してしまうために昆虫食に対しても不衛生といったイメージがもたれてしまうのかもしれません。

また野生の昆虫は、自然界において様々な生物と共存しており、農薬や化学物質を摂取する可能性もあります。

食用の昆虫はしっかりとした環境で飼育されますが、なんとなく私たちは野生に生息する昆虫をイメージしてしまい、不衛生という印象を持ってしまいますよね。

昆虫食が普及しない理由:④価格が高い

4つ目の昆虫食が普及しない理由としては、昆虫食の価格が高いことが挙げられますよ。

コオロギパウダーなどの昆虫食に対しては近年注目が集まっていることは確かですが、まだ市場性が低く、大量生産には至っていません

そして昆虫食の一部は、高級レストランや専門店でしか提供されておらず、一般的なスーパーマーケットなどではまだ販売されるほどでもありませんよね。

今後の生産者やサプライチェーンの構築が行われるまでは昆虫食のコストダウンは難しいのかもしれませんね。

すももちゃん

このような理由が、昆虫食が普及しない主な原因であると考えられますよ。

では昆虫食の普及率についてどうなっているのでしょうか?見ていきましょう!

昆虫食の普及率はどうなっているの?

ここまでは昆虫はなぜ食べられなくなったのか、昆虫食が普及しない理由について文化的な慣習や心理的な偏見、市場性によるものの影響をご紹介しました。

では次に、昔と現在の昆虫食の普及率を調査しましたので、ご紹介しますね。

世界の昆虫食の普及率を調査した結果、現在全人口79億人の25%以上の約20億人が昆虫食を食べていますよ。

その中でアフリカやアジア、南アメリカなどの地域では、昆虫食が一般的であり、特に昆虫が豊富なアフリカでは、食糧安全保障のための重要な食材となっています。

一方欧米諸国では、昆虫食の普及率はまだ低いとされていますが、最近では健康や環境面でのメリットが注目され、徐々に認知が広がっていますよ。

ちなみに、世界では1900種類以上の昆虫類が食べられています。

その昆虫食の分類を見てみると、

31%がコガネムシなどの甲虫

イモムシや毛虫などの幼虫が18%

アリやハチやの仲間が14%

コオロギやイナゴなどのバッタ類が13%、

カメムシ・セミ類が10% となっていますよ。

ただ残念ながら、日本での昆虫食の普及率は調査しても見つかりませんでした。

ですが、大正時代の昆虫学者である三宅恒方(みやけ つねかた)さんによる昆虫食の調査によると、食用昆虫は55種類、薬用昆虫は123種類いたことが分かっています。

そして、貴重なたんぱく源や薬用として昆虫食が日本全国に普及していたようですよ。

しかし、現在の日本人に昆虫食を食べたことがあるかのアンケートでは、「昆虫食を食べたことがある」と回答したのは30.1%にとどまりました。

この昆虫食の普及率に関するアンケートについて詳しく見てみると、年代別では30代以下が22%、40代が24%、50代が33%、60代以上が42%となっていました。

年齢が高くなるほど昆虫食の普及率が高くなっていることが分かりますね。

また、昆虫食として何を食べたかというアンケートについては、

イナゴが83%、蜂の子が43%、バッタが5%、コオロギが5%、カイコが4% といったような順番になっていました。

その他にもミールワーム、タガメ、カブトムシ、ゲンゴロウといった昆虫食の名前も挙がっていましたよ。

すももちゃん

昆虫食の具体的な普及率のデータについては、まだ十分に集められていない状況のようですね。

今後、昆虫食に関する調査や統計が行われることで、より詳細なデータが明らかになることが期待されますね!

では、このように徐々に注目を集めている昆虫食ですが、昆虫食によるデメリットはあるのでしょうか?特に死亡例などがあるのか調査してみましたよ。

昆虫食を取り入れることのデメリットとは?死亡例はあるの?

昆虫食の普及率について調べてみると、地域によっても普及率に差があり具体的なデータはまだあまり出ていませんでしたね。

では次に、昆虫食のデメリットや死亡例などについて調べてみたのでご紹介していきますね。

まず、昆虫食のデメリットとして衛生面や寄生虫などが問題視されていますよ。

そして昆虫食による過去の死亡例も調べたところ、世界で3件の死亡例があることが分かりましたよ。

①昆虫食による死亡例:ベトナムのコガネムシによる死亡例

2016年ベトナムの中部の村で男性3人が酒のつまみに揚げたコガネムシを食べていたところ、しばらくして3人は眩暈や下痢、吐血などの症状を発症し、病院に搬送されました。

しかし、病院に搬送後5日以内に2人が死亡しました。

この昆虫食による死亡原因は食虫毒によるものでした。

②昆虫食による死亡例:アメリカの生きた昆虫早食い大会での死亡例

2012年にアメリカフロリダ州の「生きた昆虫早食い大会」で生きたミールワーム、生きたスズメガの仲間の幼虫、生きたゴキブリを食べた後に嘔吐し、病院に搬送されましたが、死亡したとのことです。

この昆虫食による死亡例については、死因が判明するまでに時間がかかりましたが、嘔吐物を飲み込んだ時に気管に詰まったことで窒息死したようで、昆虫を食べたこと自体が原因なのではないという結論でした。

原因究明中、生きた昆虫食の寄生虫や病原菌も疑われましたが、昆虫食の直後に死亡した為、その原因は低いことが分かりました。

③昆虫食による死亡例:生きたナメクジでの死亡例

2018年にオーストラリアでナメクジを食べた男性が8年間の闘病の末に死亡しました。

男性は2010年に酔っぱらっている中、ふざけて生きたナメクジを食べたところ、寄生虫により好酸球性髄膜脳炎(髄膜炎の一種)を発症し、420日間の昏睡状態に陥りました。

そして、意識を回復して退院した後も、体に麻痺が残り、ほとんど動くこともできず、自力で食事することもできずに終日介護が必要な状態でした。

この男性の死因は、ナメクジの寄生虫による合併症だと考えられています。

このナメクジの寄生虫は広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)で、ナメクジ以外にもカエル、淡水に住むエビ、カタツムリなどにも寄生しています。

通常は、体内に入っても軽症で済むことがほとんどなので、広東住血線虫症で死に至るケースは非常に稀なことのようですよ。

このように死亡例を見ると昆虫食にはデメリットがあるかのように感じますが、しっかりと衛生面に配慮した飼育環境でちゃんと調理されている昆虫食の死亡例は見当たりませんでした。

すももちゃん

昆虫そのものを食べたことが原因で死んでしまうということはありませんが、やはり寄生虫など怖いので、昆虫食が注目されているとはいえ、野生の虫を食べたりしないように注意してくださいね!

少し怖い昆虫食の死亡例もありましたが、しっかりとした環境下で飼育されている食用の昆虫はメリットも多いです。

昆虫食の良いところ・メリットについてもご紹介しておきますね。

昆虫食の良いところはある?メリットは何?

先ほどは昆虫食のデメリットとして、いくつかの死亡例を挙げましたが、次に昆虫食のメリットをご紹介しますよ。

●昆虫食には高い栄養価がある

昆虫は、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を豊富に含み、低カロリーであるため、昆虫食は栄養バランスの良い食事になりますよ。

●昆虫食は環境に優しい

昆虫の飼育に必要な飼料や水の量が少なく、温室効果ガスの排出量も少ないため、従来の畜産業に比べて環境に優しい食材とされています。

●昆虫食は食糧不足対策になる

世界的に人口が増加する中、食糧不足が深刻化していますよね。

昆虫は豊富に存在し、食糧資源として未利用のものが多くあるため、食糧不足対策に役立てることができると期待されています。

●昆虫食による経済効果

昆虫食は、地域の自立や雇用創出にもつながりますよ。

昆虫の飼育や加工、販売などの産業が発展することで、地域経済の活性化にもつながることが期待されます。

●昆虫食という新しい食文化が生みだされる

昆虫食を食べることが「普通」でないと感じる人々にとって、昆虫食を食べることが新しい食文化を体験することになりますよね。

また、異なる国や地域で昆虫食を食べることも、文化交流や相互理解を深めることにつながることがあります。

以上のように、昆虫食は、高い栄養価や環境に優しい、食糧不足対策に役立つ、経済効果がある、新しい食文化を創出するなどのメリットがあるとされていますよ。

参考記事:その他昆虫食のメリットやいつから始まったのか詳しく解説しています!【昆虫食はいつから始まった?昔から食べられている虫についても調査!

\実際に昆虫食を食べてみたい時はコチラから!/

昆虫食ならbugoom(バグーム)

昆虫食が普及しない理由は何?なぜ食べられなくなったのかを調査!のまとめ

この記事では、昆虫はなぜ食べられなくなったのか?昆虫食が普及しない理由や昆虫食の普及率について、また昆虫食によるデメリットや死亡例、メリットについてもご紹介しました。

昆虫はなぜ食べられなくなったのか、昆虫食が普及しない理由には以下のことが考えられましたよ。

・心理的な理由

・昆虫食を食べる文化が根付いていない

・不衛生、汚いというイメージ

・価格が高い

そして、昆虫食の普及率について日本など詳しいデータは出ていませんが、現在全人口79億人の25%以上の約20億人が昆虫食を食べていることが分かりましたよ。

また、昆虫食のデメリットとして死亡例では海外の3例をご紹介しましたが、調理が不十分な昆虫を食べたことや寄生虫によることが原因でしたね。

なので、通常に飼育され、調理された昆虫食での死亡例は見当たりませんでしたよ。

そして、昆虫食の主なメリットは以下のものがありましたよ。

高い栄養価がある

環境に優しい

食糧不足対策になる

経済効果になる

昆虫食という新しい食文化が生みだされる

このように昆虫食は今後ますます注目される食文化の一つとなりそうですね!

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